清水謙司
あの格闘家たちが街を駆け、風景に溶け込もうとしている。奈良県橿原市が人気ゲーム「ストリートファイター」の人気キャラクターがデザインされた原付きバイクのご当地ナンバープレートの交付を始める。新たなキャラクター銅像などをつくる費用を募るプロジェクトも始動。「キャラ立ち」した街をめざす。
市は昨年8月、ストリートファイターシリーズを手がけるゲーム大手・カプコン(大阪市)と、地域活性化を図ることを目的にした包括連携協定を締結。同社の辻本憲三会長が橿原市出身という縁もある。近鉄大和八木駅前には今年5月、代表的キャラクター・リュウの銅像が登場。愛好家や観光客を喜ばせている。
リュウは今回のご当地ナンバープレートにも使われている。カプコンがデザインした。リュウ単独分と、代表的な技「波動拳」をケンに繰り出す分の2種類があり、計260枚の枚数限定。8月23日から交付予定で、同1日から17日まで申し込みを受け付ける。事前申込数が交付対象枚数を上回れば抽選となる。市ホームページの専用フォームや市企画政策課に申し込む。
新たな銅像は、リュウと並んで人気の春麗(チュンリー)が街に「降臨」する予定。キャラクターを描いたマンホールもつくる。それぞれ、ふるさと納税サイト「ふるさとチョイス」のガバメントクラウドファンディングで今月26日から寄付募集を始めた。春麗の銅像プロジェクトの目標金額は550万円。マンホールのプロジェクトは100万円。市は年度内にも設置したい考えだ。
亀田忠彦市長もゲームで「波動拳」などにはまった世代。「ストリートファイターシリーズは世界中にファンがいる。市の魅力を伝える良い機会としたい」。問い合わせは同課(0744・21・1108)へ。(清水謙司)
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル